■マルコフ数とフィボナッチ数(その83)
2次のディオファントス方程式x^2+y^2+z^2=3xyzの解として現れる,
1,2,5,13,29,34,89,169,194,233,433,610,985,・・・
はマルコフ数と呼ばれます.
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[1]1,2,5,13,34,89,233,610,1597,・・・はフィボナッチ数のひとつ置きの数列になっている.項比は
φ^2=(3+√5)/2
に近づく.F2n+1=Fn^2+Fn+1^2
[2]2,5,13,29,34,89,169,194,233,433,610,985,1325,・・・は2乗和で表される数列である.
2=1^2+1^2
5=1^2+2^2
13=2^2+3^2
29=2^2+5^2
34=3^2+5^2
89=5^2+8^2
1,5,29,169,985,・・・はペル数をひとつ置きに並べたものです。x^2+(x+1)^2=z^2を満たすzになっている
0^2+1^2=1
3^2+4^4=5^2
20^2+21^2=29^2
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マルコフ数はすべて、フィボナッチ数あるいはペル数なのであろうか?
M: 1,2,5,13,29,34,89,169,194,233,433,610,985,1325,1597,・・・
F: 1,2,5,13, 34,89, 233, 610, 1597,
P: 1, 5, 29, 169, 985,
194,433,1325などはそうではない。何者?
いまだに特徴づけできない数があるが、フィボナッチ数あるいはペル数に特徴づけできる数は根元近くにある数だけであって、根元から離れると、1つの辺の両端にある番号の和は、その辺の両側の番号の積の3倍になっている。
194,433,1325などはそのように特徴づけすることができる。
13+89=3・1・34
5+7561=3・13・194
29+6466=3・5・433
1+1325=3・13・34
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1つの辺の両端にある番号の和は、その辺の両側の番号の積の3倍になっているという関係は根元近くにある数でも成り立っている。
2+13=3・1・5
5+34=3・1・13
13+89=3・1・34
1+29==3・2・5
5+169=3・2・29
29+985=3・2・169
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