■マルコフ数とフィボナッチ数(その75)
2次のディオファントス方程式x^2+y^2+z^2=3xyzの解として現れる,
1,2,5,13,29,34,89,169,194,233,433,610,985,・・・
はマルコフ数と呼ばれます.
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[補]3元2次のディオファントス方程式
x^2+y^2+z^2=3xyz
の解(x,y,z)=(1,1,1),(2,1,1),(5,1,2),(13,1,5),(29,5,2),・・・を並べると,各解は他の3つの解に相隣り合い,2分木のように配置する.真の2分木なのか,同じ値が2つの別のルートから生成されることがあり得るかは有名な未解決問題である.
1,2,5,13,34,89,・・・はフィボナッチ数列から1つおきにとってならべたものです.フィボナッチ数列:an=an-1+an-2は有名な数列ですから説明する必要はないでしょうが,他にはどのような数列があるのでしょうか?
トリボナッチ数列,テトラナッチ数列,ペンタナッチ数列,ヘキサナッチ数列・・・とその変形(an=an-2+an-5,an=an-2+an-3(パドヴァン数列・ペラン数列),an=an-1+an-3,an=2an-1+an-2(ペル数列),an=an-2+an-3+an-4)・・・
1,5,29,169,985,・・・はペル数列から1つおきにとってならべたものになっています.(2009年のコラムに書かれていたのであるが、すっかり忘れていたことになる
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