■ラマヌジャン分割(その2)
オイラー分割は
1/(1-x)(1-x^2)(1-x^3)・・・=1+p(1)x+p(2)x^2+p(3)x^3+・・・
で定義されましたが、
ラマヌジャン分割は
x[(1-x)(1-x^2)(1-x^3)・・・]^24=τ(1)x+τ(2)x^2+τ(3)x^3+・・・
で定義されます。
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【1】ラマヌジャンの分割関数
g(x)=xΠ(1−x^k)^24=Στ(n)x^n
係数τ(n)は乗法的性質,すなわち,(n,n’)=1ならば
τ(n,n’)=τ(n)τ(n’)
が成り立つ.
mod7,23,691との大変よい関係もある.
[1]n=7m+0,3,5,6のとき,
τ(n)=0 (mod7)
[2]kが23の平方非剰余のとき,
τ(23n+k)=0 (mod23)
[3]nの約数の11乗の和をσ11(n)とすると,
τ(n)=σ11(n) (mod691)
係数τ(n)のおよその大きさを決めるのは難しい問題のひとつであったが, |τ(p)|<2p^11/2
であることをラマヌジャンが予想し,1973年にドリーニュがそれを証明した.
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